「岡山子どもの本の会」へのお誘い
               岡山子どもの本の会  代表 脇 明子

 いま、子どもたちは、もっぱら映像メディア、電子メディアとのつきあいに時間を費やし、まわりの人たちとの人間的なかかわりや、五感を全開にして自然に触れるような体験から、すっかり遠ざかっています。それが子どもの発達を脅かしていることは明らかですが、いまの社会のなかで子どもたちが豊かな実体験をとりもどすのはかんたんではありません。本を開いて物語を読むことは実体験ではなく、仮想体験にすぎませんが、本当にいい本と幸せな出会いをすれば、そのなかで生きているさまざまな人間たちに出会い、描かれている自然や文化を味わい、不足している実体験を補うことができます。そればかりか、質のいい読書をすれば、人間が生きていくために必要な想像力や思考力、自己コントロール能力などが育まれ、それがメディアとうまくつきあうことにもつながっていきます。

 しかし、本のなかにひそむそうした大きな可能性は、外からでは全然見えません。ほかに楽しみがないときならともかく、身のまわりにお手軽な楽しみがあふれているいま、子どもたちが自分から本を手に取ろうとしないのは、当然のことなのです。

 そんな子どもたちのためにドアを開き、そのなかにひろがる世界への一歩を踏み出す手助けをするのは、私たち大人の大切な仕事です。岡山子どもの本の会は、子どもたちに本当にいい本を手渡したいと願う人たちが、悩みを持ち寄り、知恵を出し合い、楽しみながらいっしょに学ぶために発足し、すでに17年間に渡って活動を続けてきました。学校、幼稚園、保育園、図書館、公民館、家庭文庫、書店等で、実際に子どもと本との橋渡しをしている人たちが中心の会ですが、この問題に関心をお持ちの方なら、どなたでも大歓迎です。ご参加をお待ちしています。

 岡山子どもの本の会では、講演会や例会を年に数回ずつ開催し、会員には会報『ぐんぐんぐん』をお送りしています。会報には、例会や講演会のかなり詳しい報告が掲載されます。今までの講演会や例会、会報の内容、会報のバックナンバーの入手方法などについては、会の情報サイトをご覧ください。

 2014年11月に『岡山子どもの本の会推薦絵本リスト《第3版》』(A4 31ページ)を作り、会員にお届けしました。在庫に余裕がある間は、新しく会員(学生会員と準会員を含む)になられた方にもお送りします。

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◆岡山子どもの本の会では、例会を年に3〜4回、講演会を年に3回程度実施しています。

◆講演会、例会はふつう土曜の午後2時からで、会場は通常、ノートルダム清心女子大学です。
     岡山市伊福町2-16-9 (岡山駅西口から、徒歩10分)

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◆会員には年5回発行予定の会報をお届けしています。

             
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