アメリカ児童文学の黄金時代
ワイルダーとエンライト
講師:谷口由美子さんさん
日時:2014年7月5日(土) 14:00〜16:00
会場:ノートルダム清心女子大学 中央棟4F640ND
岡山市伊福町2−16−9 (TEL:086−252−1155)
(大学構内には駐車場がありません。必ず、近隣の駐車場をご利用ください。)
地図
『大きな森の小さな家』(1932)にはじまる「小さな家」シリーズは、アメリカ西部開拓者の娘として育ったローラ・インガルス・ワイルダーが、子ども時代から結婚当初までを語った自伝的な作品で、前半5冊が福音館書店で、『長い冬』(1940)からの、主にローラの青春時代を扱った後半5冊が、岩波書店で出されています。その後半部分の訳者で、ローラの足跡をたどった本などもたくさん出しておられるローラ研究家の谷口由美子さんに、「小さな家」シリーズの背景やその魅力をたっぷり語っていただきます。 谷口さんはほかにも、ウェブスターの『あしながおじさん』(1912)など、アメリカの児童文学を中心にさま ざまな作品を翻訳しておられますが、今回はそのなかから、アメリカ児童文学の黄金時代と呼ばれる1930年代から1940年代に活躍したもう一人の作家、エリザベス・エンライトについても、あわせて取り上げていただきます。アメリカの農場を舞台に、いろんな思いつきでいっぱいな少女のひと夏の生活をいきいきと描いた『指ぬきの夏』(1938)や、ニューヨークに住む4人きょうだいがかわるがわる体験する、大都会ならではの愉快な冒険を綴った『土曜日はお楽しみ』(1941)は、「小さな家」シリーズほど有名ではないけれど、ぜひ子どもたちに届けてほしい魅力あふれる作品。著者自身による挿絵もすてきです。 |