《岡山子どもの本の会選書セミナー》
岡山県教育委員会共催
家庭読書への道案内
日時:2010年9月11日(土) 14:00〜16:00
会場:岡山県立図書館多目的ホール
岡山県立図書館〔交通案内〕
公共の交通機関でおいでください。
いま、子どもたちの「生きる力」の低下が、大きな問題となっています。その原因としては、テレビ、ゲーム、ネット、ケータイなど、大人も子どももつい夢中になってしまうメディアが発達しすぎて、子どもの成長発達には不可欠な人間関係の体験や、身体を使い五感を使う体験が、すっかり乏しくなっていることが挙げられます。 ですから、何よりも大切なのは、家族で野山へ出かけて遊んだり、土いじりをしたり、いろんな人と出会っておしゃべりをしたりする時間を取りもどすこと。でも、町のなかにいて、そんな機会はなかなかないという場合に、ぜひお勧めしたいのが、家庭読書です。 昔の物語には、家族団欒の場でだれかが本を朗読し、ほかの家族はそれを聞きながら編み物などをするといった場面がよく出てきます。「自分では読めない子どもに読んであげる」だけでなく、みんなが物語を家族の声で聞くことを楽しみ、また、すてきな描写や台詞、手に汗をにぎる場面などを、自分の声でみんなに聞かせることを楽しんだのです。読み手が疲れたら、交替すればいいのです。 こんな楽しみ方には、じつはとても大きな意味があります。今度のセミナーでは、「岡山子どもの本の会」代表でノートルダム清心女子大学教授の脇明子から、生きる力を育てる手立てとしての家庭読書の意味についてお話をし、そのあと、小学校、幼稚園、保育園、図書館、公民館など、さまざまな場で子どもや本と関わっている会員たちから、家庭読書にいい本の紹介や、選び方のポイントの説明などをしていく予定です。 「生活力をアップさせてくれる本」「いっしょに笑える本」「お父さんでも照れずに読める本」などなど……。どうぞお楽しみに。 |